C1 · 前編第25章
アルドンサ・ロレンソ:サンチョが語る本物のドゥルシネーア
ドン・キホーテは、比類なきドゥルシネーアがトボソの農家の娘アルドンサ・ロレンソであることを明かしたばかりで、サンチョは彼女を知っています。続くのは村の広場の言葉づかいによる称賛で、1605年には土臭く、今ではほとんど消えてしまった誓いの言葉や決まり文句に満ちています。これほど徹底して宮廷の貴婦人をこき下ろした文章はかつてありません。しかもその一行一行が、褒め言葉のつもりなのです。
セルバンテスが書いたままの抜粋
ミゲル・デ・セルバンテス、前編第25章。原文のまま。
Bien la conozco —dijo Sancho—, y sé decir que tira tan bien una barra como el más forzudo zagal de todo el pueblo. ¡Vive el Dador, que es moza de chapa, hecha y derecha y de pelo en pecho, y que puede sacar la barba del lodo a cualquier caballero andante, o por andar, que la tuviere por señora! ¡Oh hideputa, qué rejo que tiene, y qué voz! Sé decir que se puso un día encima del campanario del aldea a llamar unos zagales suyos que andaban en un barbecho de su padre, y, aunque estaban de allí más de media legua, así la oyeron como si estuvieran al pie de la torre.
よく知ってますとも、とサンチョは言った。あの娘は村でいちばん力の強い若者にも負けないくらい鉄棒を投げますよ。お恵みくださる神さまにかけて、あれはたくましい娘で、すっかり大きく育って胸毛まで生えていて、自分を思い姫にした遍歴の騎士でも、これから遍歴に出る騎士でも、どんな騎士のひげだってぬかるみから引っぱり出せますよ。いやはや、なんて力だ、なんて声だ。ある日なんか、村の鐘楼に登って、父親の休耕地に出ていた自分の若い衆を呼んだんですが、半レグア以上も離れていたのに、まるで塔の真下にいたみたいに聞こえたんですから。
同じ内容を、今日書かれるスペイン語で
二つを並べて読んでみましょう。両者の間で変わったことが、このレベルの学習内容です。
La conozco bien, dijo Sancho, y te aseguro que lanza la barra tan bien como el mozo más fuerte de todo el pueblo. ¡Por Dios, que es una chica de categoría, hecha y derecha y de pelo en pecho, y que puede sacar de un apuro a cualquier caballero andante, o por andar, que la tenga por señora! ¡Madre mía, qué fuerza tiene, y qué voz! Te aseguro que un día se subió al campanario del pueblo para llamar a unos mozos suyos que estaban en un barbecho de su padre, y aunque estaban a más de media legua, la oyeron como si estuvieran al pie de la torre.
形ごとの変化
| 原文 | 現在 | なぜ大事か |
|---|---|---|
| sé decir | puedo decir, te aseguro | Saber と不定詞で、何かを言える立場にあることを表します。no sabría decirte に今も生きています。 |
| tira una barra | lanza la barra | 鉄の棒投げは村の競技で、しかも男の競技でした。そこが肝心な点です。 |
| ¡Vive el Dador! | ¡por Dios! | 恵みを与える神にかけた誓い。サンチョは長い形で誓っています。 |
| moza de chapa | chica de categoría | chapa は金属の板。中身のしっかりした娘、という意味です。 |
| de pelo en pecho | lo mismo hoy | 今でも言われ、今でも男について言われます。それをドゥルシネーアについて言うのが冗談なのです。 |
| sacar la barba del lodo | sacar de un apuro | 誰かを窮地から救い出すこと。この言い回しは消えました。 |
| andante, o por andar | andante o futuro caballero | andante「遍歴の」と por andar「これから歩く」をかけたしゃれ。 |
| hideputa | hijo de puta, de admiración | 感嘆の叫びとして使われる罵り言葉。くだけたスペイン語での使い方は今もまったく同じです。 |
| rejo | fuerza, vigor | たくましさを表す田舎の言葉。今ではまれです。 |
| del aldea | de la aldea | a で始まる女性名詞の前の el。強勢がなくても使われています。現代では el agua のように、強勢のある á の前だけです。 |
| la tuviere | la tenga | 仮定の人物についての関係節で使われる接続法未来。 |
構文
サンチョは感嘆と誓いの言葉で話し、構文もそれに従います。この一節に本当の語りの文は二つしかなく、どちらも sé decir que にぶら下がっています。これは従属節を導くのではなく、話が始まることを告げる話し言葉の枠です。描写全体を比較が支えていることにも注目してください。tan bien como, así como si。サンチョはアルドンサを描写するのではなく、村の若者たちと比べて測っているのです。
スペイン語の読者に聞こえるもの
この話全体が称賛であり、その一語一語がドゥルシネーアを打ち壊します。ドン・キホーテは自分の姫君がトボソの農家の娘だと認めたばかりで、彼女を知っていることを喜ぶサンチョは、宮廷風の恋人なら決して褒めないものばかりを褒めます。腕っぷし、声、胸毛、そして誰とでも冗談を言い合うところ。サンチョはどの褒め言葉も本気です。おかしいのは、ひとりの女性が決して交わらない二つの文体で描かれていて、二人ともそれに気づいていないことです。
この講座のどこでこの準備ができるか
- 再帰動詞と se第9課トボソのドゥルシネーア
